ひとり情シスはサブ担

この記事は、アーティスト・夜職 ✕ 技術職・専門職 Advent Calendar 2019の2日目です。
こんにちは。神Excelのあたおか担当、なゆたです。

 

今回の話は、ひとり情シスはサブ担みたいなもんだという暴論です。

 

 

サブ担とは

大半の方にとって、人生に必要ない情報であるとは思いますが、まずは担当の意味から説明しないと話が始まりませんよね。  

担当とは

ホスクラは永久指名制*1と言って、2度めのご来店以降は同じスタッフを指名し続けなければなりません。この指名スタッフのことを、担当と呼びます。 

サブ担とは

本担が最も推しの担当。サブ担は他の店における担当です。本担と同店の場合もあるんですが、珍しいみたいですね。 

なぜサブ担が重要か 

ホストは基本的には色営・本営*2です。恋愛関係なら倦怠期も喧嘩もあります。しかもお客様は、1度のご来店で担当を決めなければなりません。

お客様が本担に惚れ込んでいるときはともかく、たまには別の店で遊びたいことも、無理な入金でメンブレを起こすこともあります。相談できる相手や、純粋に楽しめる相手として、癒やしのような存在であることが多いようです。

…と、なんとなく、サブ担の雰囲気は掴めたでしょうか。

 

サブ担的なひとり情シスとは

もちろん、すべてのひとり情シスがサブ担的だと思っているわけではなく、いくつかの条件が存在します。

 

企業の性質

サブ担的なひとり情シスが生まれるのは、以下のようなケースです。

  • 非IT企業
  • 零細~中小企業、家族経営の会社
  • IT専門の担当者を置ける程度には潤沢な資金がある
  • アナログ文化、情報機器周辺の雑務を一通りこなせる人が少ない

 一見、条件が多いようですが、非IT系の小さな会社なんて大体こんなもんです。

 

何が起こるか

何もしていないパソコンが壊れます

 

事例:「ソフトが消えた」

何が起きたのかはお察しください。

 

悪い例

「ソフトは消えてません。ショートカット消しましたよね?」

 

良い例

① 前向きに、心を開かせる
「大丈夫です、ソフトは消えてなかったですよ!良かったですね。」

 

② みんなそうだから、あなたが特に劣っているわけではない
「結構皆さん、よくあることなんですよ。」

 

③ 不慮の事故だろうと配慮を見せつつ、再発防止のための情報を伝える
「もしかしたら作業されてるときにDeleteボタンに手が当たっちゃったとか」

 

④ さらに逃げ道を作って、肝心な情報が頭から抜けないようにする
「どなたかキーボードの上に、書類か何か置かれたりしたかもしれませんね!」

 

⑤ 一応、言葉に出しながら、手順を見せる
「今から作りますね!右クリックで…」

 

もちろん今のご時世、多少パソコンが苦手でもマニュアルを作れば読んでくれる人が大半です。 情シスを専属ヘルプデスクのように思っている方に対し、どの程度対応するかはさじ加減です。

ただ、情報リテラシーに極度に疎くても、社内で必要とされている方です。企業が情シスに、コミュニケーション力なるものを求めている場合、うまくやってくれということです。

 

なぜ、あえてのサブ担か

なぜサブ担をひとり情シスに推すのか

ホストと言うと、華やかな売れっ子や、ノリの良いヘルプを連想することが多いと思います。しかし、サブ担としての能力は、標準的な接客スキル*3だけではないような気がします。

そして情報リテラシーの高くない現場においては、ひとり情シスも専門であるITスキル以上に「ITの課題を解決することで、快適に業務に専念して頂く」ことの、後半部分こそが重要とされているように思います。

サブ担は自分への好意だけでなく、お客様の本担が好きな気持ちも理解し、ひとり情シスは社内全体(もしくは役員)と社員一人ひとり両方からの信頼が必要です。ある程度の筋がないと信頼はされません*4

  • (どう対応するかは別として)相手の立場を理解する
  • 譲歩できること、できないことをはっきり持っておく
  • 真面目に仕事にあたる姿を、分かりやすく演出する

コミュニケーション力の一種であることはたしかですが、会話力というよりは、むしろ肝心なのは交渉力に近いものではないかと感じています。 

 

サブ担と相性の良い職業

接客業の方は昼職に転職する際、比較的、営業力を売りにしたアピールをされることが多いように思います。たしかに売れっ子のホストの営業力は圧倒的に高く、どの世界でも役立つと思います。

しかし、八割方のホストは平均年収に満たない、売れないホスト*5です。彼らの多くに、昼にも通用するような営業力があるかは疑問です。ただ、サブ担に多く選ばれるような信頼されるホストは、社内のなんでも屋的ポジションと相性が良いように思います。

今回はホスクラを例にあげましたが、キャバやガルバでも同じなんじゃないかな。

 

さいごに

もちろん、ひとり情シスをするにはある程度の勉強が必要です。職歴の問題で、何回かキャリアアップの必要があるかもしれません。しかし、あまり前例がなくても、意外な職で経験が生きることはあるんじゃないかと思う次第です。

逆に、社内のITリテラシーを憂う全国のひとり情シスの方には、ぜひホストになったつもりで仕事をしてみてはいかがでしょう。何をしているのかよく分からない人から、頼りになるパソコンの大先生にクラスチェンジすると、予算が下りやすくなるかもしれませんよ!

*1:メンキャバは店による。というか、ホスクラも店によるけど、店の中でお客さんを取り合うのはトラブルの元なので基本はNGです。

*2:店外デート・同棲を含む、色恋営業のことです。なんらか特別な関係になることで、お店でお金を使ってもらえるようお客様にお願いするのが一般的です。

*3:営業・駆け引き・盛り上げ

*4:誰の言うことでもなんでも聞くのも、ある意味、筋は通っている気はします。

*5:一見それなりに売れているように見えても、店の取り分や税額、貸倒損失を引くと、ほとんどのホストは低収入です。